信心決定した人は御仏の摂取の光明の中に摂（おさ）められている。しかし私どもは肉眼では煩悩にさえられて見ることができぬ。光は見ることができぬが、念仏によって眼に見えぬ光を私どもは感ずる。足元が明るい、先が明るい。前途の光が自分の足元を、わが身を照らす。照らされているわが身がわかる。摂取の光明は拝めないが、摂取の光明に照らされている。鏡の前にたてば自分の顔がわかる。これすなわち、摂取の光明を拝まぬけれども、摂取の光明に照らされている自分を通して照らしている摂取の光明のあることを、親鸞聖人が私どもに教えて下されてある。これは、念仏があって、念仏によって、信心の智慧を与えて下さる。どうして与えて下さるかと言えば、摂取の光明をもって照らして下さる。照らされている自分自身を知らせて下さったということである。
【曽我量深 講話録１ 大法輪閣 P127、P128より】
信心決定（しんじんけつじょう）
〘仏〙 阿弥陀による救済の信仰が心に確立すること。
(大辞林 第三版より)
阿弥陀さまの南無阿弥陀仏のはたらきがはたらいている証拠は、わたしの口からこぼれる南無阿弥陀仏のお念仏です。
『実如上人は、「凡夫の往生は、ただ阿弥陀如来におまかせする信心一つでたしかに定まる。もし信心一つで仏になれないというのなら、わたしはどのような誓いをたててもよい。このことの証拠は、南無阿弥陀仏の六字の名号である。すべての世界の仏がたがその証人である」と仰せになりました。』（蓮如上人御一代聞書 八五 現代語訳）
おかげさまで 今日も なもあみだぶつ
解答（クイズ）
①安全地帯
②立入り禁止部分
③停止禁止部分
