手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

自分本位

「七仏通誡偈」には 諸悪莫作 衆善奉行 自浄其意 是諸仏教 (もろもろの悪を作〔な〕すことなかれ、すべての善を奉行せよ、みずからその意を浄〔きよ〕くす これ諸仏の教〔きょう〕なり)と示される。このような考え方の基礎となっているのは、「善因楽果・…

思わんようになる

浄土真宗は「そんな旨い事あるかい」「そんな馬鹿な事あるかい」と言うて、禅宗の人なんか言うとるわ。「『行』も積まず、『願』も起さず、『善』い事も一寸(ちょっと)もせず、三毒の煩悩、八万四千の業を煮やして居りながら、一編に『閉眼絶息の夕べには…

南無阿弥陀仏

「南無阿弥陀仏」についてお話ししましょう。「南無阿弥陀仏」は、六字の名号(仏の名前)と呼ばれます。名号を称えるのが「称名」です。仏の名を称える、という形態は仏教の初期からありました。「南無」はナマス(namas)というサンスクリットの言葉に漢字…

理性や知性ではとどかない領域

念仏には無義をもつて義とす。不可称不可説不可思議のゆゑにと仰せ候ひき。 (歎異抄 第十条) (本願他力の念仏においては、自力のはからいがまじらないことを根本の法義とします。なぜなら、念仏ははからいを超えており、たたえ尽くすことも、説き尽すこと…