手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

果たして当たり前なの

本日の読売新聞(朝刊)に、以下のような記事がありました。 ある男性の悩みとして、「おむつ交換台がある男性用トイレが少なく困っているという現状」があるというものです。実際、危険を承知で娘を便座のふちに立たせて、おむつの交換をした経験があった、…

私の死をマスクする(覆い隠す)新型コロナ

このところ、新型コロナウイルスの話題で持ち切りです。なぜ、そこまで騒ぎ立てるのでしょうか。答えは簡単です。誰もが、根底に、「死」という問題を抱えているからです。新型コロナウイルスの恐怖を突き詰めていきますと「私が死ぬこと」に行き着きます。…

阿弥陀さまと私

(親鸞)聖人の教えは、決して特別な学問的訓練を受けた人を対象としたものではなく、また特別の修行をしてはじめてわかるというようなものではありません。むしろふつうの世俗の生活をしている人たちのための教えです。鎌倉仏教の中でも、とくに法然上人や…

南無阿弥陀仏のはたらき

先に体に浸(し)み込んでるものの扉が後で開くような発見の喜びってありますよね。 (釈 徹宗)【折々のことば 鷲田 清一 朝日新聞 2020年3月6日(金)付より】 この言葉を「南無阿弥陀仏の視点」からみますと、「ホー、なるほど!」と受け取れます。根底に…

胸に手ぇ当てて聞いて見よ

「胸に手ぇ当てて聞いて見よ」は、真宗門徒のみならず世間一般でもよく使われていた言葉だが、最近はあまり耳にしない。 たとえ、世界中の人間を騙しおおせても、自分の本心だけは騙しおおせるものではない。「胸に手を当て」れば、やはりふっと思い当たる後…