手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

仏教とは

ニュートンが見た時に初めてリンゴが落ちたのかというそんなことはないですね。誰も見ていなくてもずっと昔から落ちていたわけです。そういう意味でニュートンは引力の法則を発見したという言い方をします。別に発明したわけでなく、法則自体な昔からあった…

人が真実に気付くとき

開カレツルニ 叩クトハ 柳宗悦 柳宗悦(やなぎむねよし)が晩年に書いた『心偈(こころうた)』のひとつである。「偈(げ)」とは宗教的な歌、いわばゴスペルソングとでも言えようか。原始仏教ではブッダの教えも、リズムをもった詩のかたちで伝えられた。 …

他力(阿弥陀仏の力)

聖道門を捨てて浄土門に帰すという親鸞の宗教体験は、言葉を換えていうと、親鸞は、初めはこの世界で悟りを開こうとしていたわけです。釈尊以降この世界で仏に成ったものは一人もいないとはいえ、やはり比叡山の天台宗の教えでは、基本的にこの世界で仏に成…

名号(南無阿弥陀仏)を聞く

阿弥陀さまは、南無阿弥陀仏という言葉になって私に届き、救いを告げています。ですので、私は、その言葉(南無阿弥陀仏)を聞いて、その言葉(南無阿弥陀仏)に触れると、阿弥陀さまに出遇えます。そのことをしっかりと味わってください。これは、御開山(…

念仏者の生き方 

阿弥陀如来の本願が、信心となってわたしの上に届いているということは、如来の智慧と慈悲が私を内側から導いてくださることを意味していました。信心の行者は、まずこうした尊い徳を頂戴しているものでした。しかし、その徳にふさわしい生き方をするどころ…