手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「聴く」と「聞く」

良寛はたくさんの漢詩を作っていますが、次のような話があります。 擔薪下翠岑 翠岑路不平 時息長松下 靜聞春禽聲 薪を背負って山を下っているが、山は険しく歩きにくい、そこで背の高い松の木陰で一休みすることにしたところ、耳を澄ますと春の鳥が鳴いてい…

「信心」といっても区別される

世間でいう信仰・信心は自分が神様などを信じるのですが、法然・親鸞の仏教の立場では、「まことの心」は人間にはありません。阿弥陀仏に与えられた行(=念仏)によって生まれるのです。 念仏を選択するかどうかをめぐって、当初はおおいに迷いもしますが…

法話(梯 實圓 和上)

最近、寝床につくときは、梯 和上の法話を聞きながら眠りにつきます。軽快な喋り口がとても心地よいのです。そして、気づかないうちに眠りについています(笑)。まるで音楽を聴くような感じです。なんでもかんでも知ってなさる梯 和上。教学力に驚愕してい…

法然が親鸞に伝えた最も大事な言葉

『歎異抄』には、「念仏とはどういうものか」ということを折に触れて、繰り返し説かれています。第十条にも重要な説明があるので、見てみましょう。 念仏には、無義(むぎ)をもて義とす。不可称(ふかしょう)・不可説(ふかせつ)・不可思議(ふかしぎ)…