手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

私とはなんぞや

人間の身体というものは、私たちがせいぜい百年のあいだ着ている着物です。しかし私自身というものは身体でなく魂です。 魂という言葉に誤解があったらいけませんからもう少し正確に言うと、この私というものの本質は何とも言いようのない謎なのです。私は人…

我を張る(自己中心)

(浄土真宗の)教えが理解できないと言うことは、たんに頭が悪いということじゃなくて、どこか心が素直じゃなく自己中心的だからでありましょう。これは特定の人だけのことじゃなくて、どこか心が素直じゃなくて、我々みんなにある抜きがたい傾向です。どう…

浄土真宗の精髄

私たちが如来様に抱かれるのはお浄土で抱かれるのじゃなくて、この娑婆で抱かれるんです。仏様にお会いするのは今生でお会いするのです。あの世へ行ったら仏さまが出て来られるのだろうと思っている人には、仏さまは決して出て来られません。今生で出てこな…

目覚め

たいていの現代人は人生を自分の小さな了見、つまり常識で生きています。人生とは自分が思っているような世界だと思い込んだままで一生を終わるのでしょう。しかし、これは真理に目覚めない生ですから地獄行きの人生です。誰が地獄に行くかと言うと、大きな…