手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

棟方志功(福光時代:富山生活の6年8カ月)に注目しています。

北日本新聞(声の交差点) 2019年8月26日(月)付より 先日、北日本新聞に私の投稿が掲載されました。 棟方志功(むなかたしこう)についての投稿です。以前から、彼の版画は勿論、彼の仏教に対する姿勢に注目しています。機会を作って、福光美術館(…

ものまね

あるモノマネタレントが、「いくら我々がモノマネで本人に似せてもホンモノには勝てません」というような発言をしているのを耳にしました。 では、南無阿弥陀仏についてはいかがでしょうか。南無阿弥陀仏と声にだしてとなえる念仏は、いずれホンモノの念仏(…

現生の利益と現世の利益

私たちは、美しい花を見ると、その花の美しさをほめるけれども、花を咲かせている根っこということはすこしも思わないことがあります。現世の利益というのは、美しく咲いている花です。それに対して現生の利益というのは、美しい花を咲かせている根っこでし…

往生(おうじょう)

人間は、つねに畏怖心が(いふしん)の去らぬものであります。人生の迷路のなかで絶望感を抱くときもさることながら、人間にとって何よりも大きな恐れは、死なねばならぬという厳粛な事実です。 そのような状況を「困った」とか「死ぬ」という即物的な表現を…

受け取り方の違い

雨と聞くと、思い出す話がひとつあります。昔あるテレビキャスターが、六月の梅雨の時期に、週末前の放送で「週末は雨が降らないといいですね」といって番組を終えました。すると、「農家では雨が降らないと困るんだ」と抗議電話がかかってきた。ことほどさ…

次の一瞬に惑いがない

真実証が成就するのはなにかというと、正定聚に住するということが成り立つことだと、本当の救いとはなにかというと、正定聚に住するということにあるのだと言われるのです。 正定聚に住するとはどういうことかと言えば、一つには曽我量深先生が「次の一瞬に…