手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

南無阿弥陀仏の世界

東条大将の最後の歌にこういうのがあります。先生、いよいよ明日の夜中の零時1分に殺されるということを昨晩聞きました。寝ておる間に引っ張り出されて殺されてはたまらんと思っておったんだが、24時間前にそれを聞かせてくれてうれしかった。しかし、こ…

「南無阿弥陀仏」という言葉

言葉は中国から渡来した言語ではない。かつて私たちの遠い祖先は「ことば」には霊が宿り、「ことば」は葉のように飛散するので、「ことば」をとどめることは霊性の冒瀆と考えていた。 言葉を中国から渡来した文字でとどめることにしたときから私たちの祖先は…

厳粛な事実(生まれたら死ぬ)

彼は、人生を大好きな将棋に例え「死が迫っている今の自分は、どうしても詰みから逃れられない将棋と同じだ」と話しました。私が「人生を将棋に例えるなら、手数が違うだけで誰もが詰んでいるのではないですか」と返すと「そういう考え方もありますね」とつ…

浄土教の独特の宗教的境地

妙好人と言われる人たちもその悲嘆懺悔(ひたんさんげ)と歓喜とをひとつに語っています。その歓喜は、煩悩は依然としてなくならないが、他面その煩悩の根が本願力によってたち切られたというところがあるからです。それが住正定聚ということです。そこに浄…

自分さえよければそれでいい?!

【お坊さんの話WEB 「無明の闇を破る(約25分)」柳川眞諦 師より】 このご法話の冒頭で、「三尺三寸箸」の話がでてきます。新型コロナ禍の最中、特に、この話はとても参考になるといいますか、学びがあります。日常生活において極楽と地獄は共存していま…

愛犬との別れ

令和2年3月28日(土)、愛犬が旅立ちました。彼と共に暮らした16年間は、我々家族にとって、とても楽しい日々でした。迎えて送るという立場は本当に辛いものです。今頃、彼は何をしているのかな、と思ったり考えたり。遅かれ早かれ、彼も阿弥陀さんに…