手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

死について

人間を表現する言葉に、「死すべき運命にあるもの」というものがあります。確かに、そのとおりなのですが、それは犬や猫のような動物でも、鳥や魚、そして昆虫でも生物はみな同じです(ですから仏教では一切衆生というのですが)。しかし、人間が他の衆生(…

身近なところの お念仏

なむあみだぶつ

以前は、 試験合格のためのお守り的フレーズ。 あるいは、 怖さを追っ払うための呪文みたいな感覚で唱えていました。 でも、振り返ってみますと、 そんな、わたしの計らいいっぱいの思いとはなんら関係なく、 しくしくと南無阿弥陀仏ははたらき続けていてく…

みんな

すべての人(生きとし生けるもの)が対象

大乗経典はそれぞれ特色のあるもので、簡単にまとめることはできませんが、その要点としていえることは、それまでのように、世俗の生活をすてて僧院に入って修行したり教えを学んだりすることを宗教的に優れた在り方と見るのではなくて、むしろ世俗の生活の…

七高僧像

【はじめて学ぶ七高僧 黒田覚忍 本願寺出版社 巻頭より】

浄土真宗は他力回向の宗教

親鸞聖人が開かれた浄土真宗は「他力回向の宗教」といえます。このことを最初に指摘されたのは、本願寺第三代・覚如宗主(1270〜1351)の長子である存覚上人で、『教行信証』を註釈した『六要鈔』に、「今家(こんけ)特に如来他力回向の義を立つる」とあり…

宝の山で空手

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一切衆生悉有仏性

聖人は『唯信鈔文意』に、 仏性すなわち如来なり。この如来微塵世界に満ち満ちてまします。すなわち一切群生海の心に満ちたまえるなり、草木国土ことごとくみな成仏すと説けり。この一切有情の心に方便法身の誓願を信楽するがゆえに、この信心すなわち仏性な…

選択本願念仏集 (法然聖人)

信疑決判 (本願を疑うか信ずるか)

法然聖人は、『選択集』を著され、特に第三章において阿弥陀仏の四十八の誓願のなかでも第十八願を根本の願とされ、「王本願」とも選択本願とも名づけられました。すなわちその選択の理由として、諸行は劣であり難ですが、念仏(称名)は、勝であり易である…