私はきのふ、決めたのよ、
いまに大きくなつたなら、
上手な手品師になることを。
きのふ見て來(き)た手品師は、
みるまに薔薇の花咲かせ、
ばらをお鳩に變(か)へてゐた。
【 金子みすゞ全集(JULA出版局)手品師:金子みすゞ】より
これは、「手品師」というタイトルの金子みすゞの詩です。このブログで、手品師を名乗っている私としましては、放っておけない詩です(笑)。そして、このブログも早いもので12年目となりました(驚)。みすゞさんは、手品が好きだったのでしょう。手品に触れた詩がいくつかあります。
不思議でしかない手品ですが、その裏では、手品師が練習で培った技術や緻密に計算された仕掛けが背景にあるのです。
いま、南無阿弥陀仏のはたらきに気付かされている人においては、ただ不思議という言葉しか出てきません。阿弥陀さまは、私を救おうと、考えに考えぬかれました。そして、想像をはるかに超える時間をかけてこしらえてくださった南無阿弥陀仏。その南無阿弥陀仏のはたらきによって、私は南無阿弥陀仏の身にならせていただいたのでした。私からみれば、不思議でしかありませんが、阿弥陀さまからみれば当たり前のことなのです。
おかげさまで 今日も 南無阿弥陀仏