また浄土に往生して、もう一度この俗世に還ってくる。そうしたら釈尊のように人々を救えるんだ、と親鸞はリアルに感じていたわけです。還相の菩薩となったら、あらゆる手段で人を救えるそうです。
山口県に深川倫雄(ふかがわりんゆう)〈※1932年~2012年、浄土真宗本願寺派勧学。親鸞の教えを説いた。主著に『観経疏玄義分講讃』『仏力を談ず』〉という人がいたのですが、「わしは還相の菩薩になったら、まず蚊に生まれて、ご法話で寝ている人を刺そうと思うんだ。痒くなって起きて、仏法を聞くだろう。あるいは犬になって、お寺にお参りに来ない人に吠えて、法座へ行くようにしむけるんだ」と、みんなを笑わせたそうです。息を引き取ったら全てが終わるのではなく、その先はるかに続く道を歩む。
【歎異抄救いのことば 釈 撤宗 文藝春秋 P95より】
還相回向(げんそうえこう)
浄土に往生してのち、再び迷いの世界に還り来て、衆生を教化すること
浄土真宗辞典P518(二種回向より)
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南無阿弥陀仏のはたらきに気付かされますと、忙しくなりますね(笑)
ありがたいことです。
おかげさまで 今日も 南無阿弥陀仏