手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

親鸞聖人の功績 (浄土真宗の教え)

 お釈迦さまは、聞く人の性格や能力に合わせて教えを説かれたので、さまざまな教えが伝わることになりました。そして、インド・中国・日本と仏教が伝わってくる中で、さまざまな宗派が生まれました。日本でも、仏教の中に多くの宗派が生まれましたが、親鸞聖人が開かれたのが浄土真宗なのです。
 仏教は、仏さまの教えであると同時に仏さまに成る教えですから、煩悩をなくしてさとる(真実を体得する)ことを目指すのですが、煩悩をなくすことができない人は、どうすればいいのでしょうか。それが、親鸞聖人が問題とされたところなのです。
 親鸞聖人は、煩悩をなくすために一生懸命、修行をされました。しかし、修行をすればするほど見えてきたものは、煩悩だらけの自分の姿でした。そんな煩悩だらけの人(自分)が救わられる道を求め、明らかにしてくださったのが、親鸞聖人なのです。
 現在、親鸞聖人によって明らかにされた仏教を浄土真宗といっていますが、それは、すべての人が平等に救われていく教えであり、さらにいえば、この「私」が救われていく教えなのです。
【13歳からの仏教 P86,P87 本願寺出版より】



いまは、末法の時代といわれます。自分の力で真実を体得することは不可能です。他力に依るしかありません。
親鸞聖人のみ教えが、より異彩を放つ時代です。



聖地の輝き(陶彩画:草場一壽)より