手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

対話(読書を通じて)

 思考が自己との対話であるように、読書は著書との対話です。人は一人で生きているわけではありません。外に出かけないで家にこもって仕事をしていると、一日中、誰とも一言も言葉を交わさないということはあります。

 たとえ誰とも話さなくても、本を読めば著書と話すことができます。読書を「対話」にするためには工夫がいります。ここで「対話」と書いたのにはわけがあります。

 実際の生活においても、話を聞くだけのことがあるように、本を読んでいる時も、著書から話を聞くように受身的に読むことはあります。しかし、私は本を読む以上、書かれていることに共感、賛成するだけでなく、自分で考え、時には著者に反論するのでなければならないと思うのです。

 何も考えずに読んでいるだけでは、対話になりません。

 【本をどう読むか 岸見一郎 ポプラ新書 (読書は著者との対話)P25より】


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   阿弥陀さまと対話できる機会のひとつに読書(浄土真宗の教えについて書かれた書籍を読む)があります。「仏法は聴聞に極まる」と蓮如上人は教えていかれました。聴聞といいましても、実際、ライブで聴聞することをはじめ色々な仕方があります。書籍(浄土真宗の教えについて書かれた著書)に触れることも立派な聴聞です。

   読書のメリットは、自分の好きな時間に自分のペースで読み進められるところです。ここでもありますように、「本を読む以上、共感や賛成するだけではなく自分で考えて読み進めていく姿勢」が大事だと思います。引き続き、書籍を通して、「南無阿弥陀仏」に触れる機会を大事にしたい、と思います。『阿弥陀さまとの対話』ほど楽しいことはありません。幸せを感じます。

おかげさまで 今日も 南無阿弥陀仏

 

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