手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

生きている「いま」が大事

信心を得たことがすなわち助かったということです。お浄土に往生するということが実際に実現されるのは、この世を終わる時でありますが、それより前に、お浄土に生まれること間違いないと平生の人生において、信じることができたら、その人はもうその時助かったわけです。だから浄土真宗のお助けの核心はどこまでも現在にあります。お浄土に生まれるということは最終的なお助けではありますけれども、それよりも大事なことは、お浄土に生まれることが決まるということです。この大事は信心の瞬間に決まります。つまり、生きている間に決まるのです。生きている間に決まらなかったら、決まるときはありません。だから、お説教を聞いて、「ああ、そうだったのか、如来さまにお助けいただくのだった」という心が湧かないかぎり、人は決して助かっていないのです。この信心が起こらなかったら、死ぬときも助かりません。だってどこへ行くかわからないで死ぬのですから、心は真っ暗でありましょう。
【『歎異抄』第十七条・第十八条 信心がなければ地獄に行くのか 大峯 顕 百華苑 P30、P31より】



受験シーズンですが、試験を受けて合否がハッキリするまでは不安です。たとえ、試験に落ちたとしても、そのことがハッキリさえすれば次の行動に移れます。何事においても、宙ぶらりん状態はどうも落ち着きません。
人生においても然り、寿命を終えた後の行き先が知らされている人の生活の根底には安心があります。生きている、いま、(寿命を終えた)次の行き先の白黒をハッキリさせたいものです。
おかげさまで 今日も 南無阿弥陀仏



人生 2
【出典】Life Goes On (15 pics) – Izismile.com