手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

如来さまのお護りの中にある人生

 

 どんなに辛い人生であろうが、往生が如来さまに約束されているということは、如来さまのお護りの中にある人生だということです。普段から仏法を聞いてこのことを知っている人は、どんなに悲しいことに出会っても、悲しみが軽くなります。悲しみは消えないけれども軽くなります。病気になっても、その病気の中で、病気を生きていく力が如来さまから与えられるということが起こります。これがお念仏の不思議なご利益です。

 だから、信心を得たことがすなわち助かったということです。お浄土に往生するということが実際に実現されるのは、この世を終わる時でありますが、それより前に、お浄土に生まれること間違いないと平生の人生において、信じることができたら、その人はもうその時助かったわけです。だから浄土真宗の核心はどこまでも現在にあります。お浄土に生まれるということは最終的なお助けでありますけれど、それよりも大事なことは、お浄土に生まれることが決まるということです。この大事は信心の瞬間に決まります。つまり、生きている間に決まるのです。生きている間に決まらなかったら、決まるときはありません。だからお説教を聞いて、「ああ、そうだったのか、如来さまにお助けいただくのだった」という心が湧かないかぎり、人は決して助かっていないのです。この信心が起こらなかったら、死ぬときも助かりません。だってどこへ行くかわからないで死ぬのですから、心は真っ暗闇でありましょう。

【『歎異抄』第十七条・第一八条 信心がなければ地獄に行くのか 大峯 顯  百華苑 P 31、P 32より】

 

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「どんなに辛い人生であろうが、往生が如来さまに約束されているということは、如来さまのお護りの中にある人生だということです。」

『如来さま(阿弥陀さま)のお護りの中にある人生である』と気付かされた、あるいは、知らされた上での生活に勝る生活はありません。とてもありがたいことであります。こんな幸せなことはありませんね~。

おかげさまで 今日も 南無阿弥陀仏

 

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