手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

お金と命のどっちをとりますか?

お金と命のどっちをとりますか、と言われたらどっちをとりますか。私は金の方をとるという人はいません。お金が大事なのは生きている間だけのことです。死んだらお金なんかいりません。それなのにお金の方ばかり考えるということは、自分はいつまでも死なないと思っているからでしょう。だから年金問題が大問題になってくるのです。生きていると仮定したら年金は大事でしょうが、年金は私の命を保証してくれません。年金があるから安心して死ねるということでなはいでしょう。そうすると、何よりも大事なことは後生の一大事の不安の解決です。このことに気づかないで一生を終わるのなら、これはいちばん大事なことが考えられない頭ですから、よくはたらいていない頭でしょう。火急の事を後まわしにし、急がないことを先にしてしまう。如来さまから見たら、私たち凡夫の頭はさかさまになっているわけです。
【『歎異抄』第十七条・第十八条 信心がなければ地獄に行くのか 大峯 顕 百華苑 P18、P19より】



「お金と命のどっちをとりますか?」と質問されますと、間違いなく「命」を選択します。
にもかかわらず、「お金」に執着している私がいます。矛盾が成立している現状があります。
ここにもありますように、
如来さまから見たら、私たち凡夫の頭はさかさまになっているわけです。」と指摘されています。「私の命」というものを、もっと掘り下げて考えていく必要があるのではないでしょうか。
おかげさまで 今日も 南無阿弥陀仏



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