手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

お念仏とは

 お念仏とは阿弥陀様のお言葉、阿弥陀様の本願のお言葉なのです。これがお念仏なのです。その仏様の本願のお言葉、一口に言えば「私にまかせなさい、必ず助ける。安心して私にまかせなさい」というのが「南無阿弥陀仏」という言葉なのです。「南無阿弥陀仏」というのは仏様の名前ですが、その名前にはちゃんと意味があるのです。ただの名前ではありません。ご自分の親ごころを伝えるための名前なのです。ですから親鸞聖人は「摂取してすてざれば阿弥陀と名づけたてまつる」と言われているのです。阿弥陀という名告りは何かというと「摂取して捨てない」ということです。あなたを必ず抱き取ってお浄土へ連れていく、だから安心して私にまかせなさいよということです。このように阿弥陀様は、あなたの救い主ですよと名告り出てくださっているのです。私はあなたの責任を持ってお浄土へ連れていくものであると、阿弥陀様は名告り出てくださっています。その仏様の名告り、それがお念仏なのです。
 そのお念仏を聞いたら、私を助けてくださる親さまがいてくださるのだということに気づきます。その気づいたこころを信心というのです。気づいたこころですがこれは気づかされたこころなのです。その気づかされたこころが私の信心となり、信心を与えるお念仏となって、私の上に響きわたっているのです。
【浄土から届く真実の教え  梯 實圓 自照社出版 P66,P67より】




「お念仏」、「浄土真宗の信心」について、簡潔に非常に分かり易くご教示頂きました。
今日も南無阿弥陀仏