手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

目覚め

 

たいていの現代人は人生を自分の小さな了見、つまり常識で生きています。人生とは自分が思っているような世界だと思い込んだままで一生を終わるのでしょう。しかし、これは真理に目覚めない生ですから地獄行きの人生です。誰が地獄に行くかと言うと、大きな真理に目をふさいで人生を自分の我の中へとりこんでいるその当人が地獄に行きます。ところが、こんな私のようなものがとっくに如来様の力に生かされていたんだという不思議に目が覚めたらこの人は必ず仏になります。これに目が覚めるのはいつかというと、この世に生きているうちに目が覚めるのです。人間は死ぬ前にこれに気づくことが大事なんですよ。こここのところをよく聴聞されないと、せっかく人間としての生を棒に振ってしまうことになりかねません。

【『歎異抄』第十二条 教学は何のためか 大峯顯 百華苑 P9、P10より】

 

f:id:tarou310:20210912162441p:plain

人として生きている今、南無阿弥陀仏のはたらきに気づくこと(目覚めること)が最重要課題です。生きている「この今」を意識したいところです。常識を超えたものにおいては、そのもの(南無阿弥陀仏)に依らなければなりません。

おかげさまで 今日も 南無阿弥陀仏

 

f:id:tarou310:20211010114338j:plain