手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

南無阿弥陀仏という言葉

 

一切衆生がまちがいなく救われる方法はどこにあるか。それを見つけるために如来の壮大な思考があったのです。そして、それは自分が名号になることだと気付かれたのです。名前となって呼びかけたら、どんなに眠っている迷いの凡夫だって目を覚ます筈だということがわかった。われわれは如来の呼び声に目を覚まされるんです。仏称を観察しても凡夫は助かりません。だからお名号は、書かれた字ではなく、自分自身を名乗られる言葉なんです。南無阿弥陀仏とは阿弥陀様が語っていらっしゃる言葉です。現代の日本語に訳したら、「死ぬことは何の心配もないぞ」ということです。「お前は仏になる。死ぬことなんか心配するな。お前は永遠の命の中に生まれるだけだ。」—このように阿弥陀様が云ってをられる言葉が南無阿弥陀仏であります。

【『歎異抄』第二条 よきひとの仰せ 大峯 顕 百華苑 P55より】

 

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阿弥陀さまは、「南無阿弥陀仏(死ぬことは何の心配もないぞ!)」と、わたしに呼び掛けらますので、わたしは「南無阿弥陀仏(ありがとうございます!)」と応えます(感謝の気持ちを伝えます)。つまり、「南無阿弥陀仏」という言葉で、阿弥陀さまとわたしの間で会話が成立しているのです。こんな心地よいことはありません~。

おかげさまで 今日も 南無阿弥陀仏

 

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