手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

挨拶の大切さ

 皆さんは、挨拶が正しくできていますか?「おはようございます」「さようなら」、「よろしくお願いします」「ありがとうございました」、このような挨拶がきちんとできると、気持ちのいいものです。
 挨拶という言葉は、実はもともと仏教用語なのです。挨拶の「挨」は「押し開く」、「拶」は「せまる」という意味があります。また、「挨」は「軽く触れること」、「拶」は「強く触れること」であるともいわれています。禅宗では「一挨一拶(いちあいいっさつ)」といって、師匠と修行者、あるいは修行者同士が、あるいは軽く、あるいは強く、言葉(問答)や動作で、相手のさとりの深さを試すことをいいます。
 そこから転じて現在は、人に会ったり別れたりする時に取り交わす、言葉や動作のことをいうようになりました。
 心のこもった挨拶ができることが理想ですが、まずは、言葉や動作から始めてみましょう。本当は、相手に対する尊敬や感謝の心を、言葉や動作の形で表すことを挨拶というのかもしれませんが、形から心を学ぶということも大切なことです。
 また、仏(阿弥陀如来)さまの前で手を合わせ、南無阿弥陀仏と称えるのは、仏さまへの挨拶だといってもいいでしょう。家に仏壇のある人は、「いつも見まもっていてくださってありがとう」という気持ちで、朝晩、仏さまへの挨拶をしましょう。そして、それを仏さまの願いにかなった生き方をしているか振り返る機会にできたら、いいですね。
【13歳からの仏教  龍谷総合学園 編  本願寺出版社 P136、P137より】



ここで、
「まずは、言葉や動作から始めてみましょう。
形から心を学ぶということも大切なことです。」
といわれています。
非常に大事なことだと思います。
日々、阿弥陀さまに手を合わせ、南無阿弥陀仏とお念仏をとなえることは尊いことです。
そのうち、
「いつも見守っていてくださってありがとう」
と心の底から感謝のお念仏がこぼれるようになります。
おかげさまで 今日も 南無阿弥陀仏