手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

選民的思想

「わたしは、阿弥陀さまに選ばれた人間だ!」と、そういうふうに思っていた時期がありました。それは、全く自分勝手な思いでした。
キリスト教を信仰しているひと、エホバを信じている人、無宗教というひと、と様々です。
いま、なにを信仰していようがいまいが、阿弥陀さまのおはたらきの中にいることにはかわりはありません。
いうならば、生きとし生きるものすべてが、阿弥陀さまの受け持ちです。
阿弥陀さまを語る上で、選民という言葉はふさわしくありませんが、敢えて、選民という言葉を使うならば、
阿弥陀さまに選ばれたひとりひとり(私)ということです。
視点が阿弥陀さまになると、選民が万民となります。
おかげさまで 今日も 南無阿弥陀仏



選民思想(せんみんしそう)
自分たちは神によって選ばれた特別な民族・人種である、という信仰、確信。
このもっとも代表的なものがユダヤ教における選民思想である。ここでは、現在、抑圧されて不幸な状態にあるユダヤ民族が神の召命によって解放され、やがて正義と仁慈に満ちた世界を実現する民族的使命をもつもの、として描かれていた。
日本大百科全書(ニッポニカ)の解説より】