手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

浄土真宗は祈る宗教ではありません

浄土教、ことに浄土真宗では祈るということを嫌って、念ずるということを言います。ですから浄土真では祈るということは嫌って、念ずるということを言います。ですから浄土真宗の信仰に厚い方に手紙を書くときは、あなたのご健康を祈ります、といってはいけないのですね。「ご健康を念じます」と言わなくてはいけないわけです。「祈る」ことと「念ずる」ことと、どこが違うかと言うと、祈るということは何かを得たいと思っているわけですね。お金が儲かりたいとか、健康にあずかりたいとか。けれどもお念仏というのは、そういうことなしにただありがたいと心に思い、口に唱えるということです。そのような違いがあります。
【中村元の仏教入門  中村 元 春秋社 P104より】



ここでもありますように、浄土真宗は祈る宗教ではありません。そこが、他宗教と大きく異とするところです。
浄土真宗は、南無阿弥陀仏のおはたらきに気付かせて頂き、その報恩感謝のお念仏(南無阿弥陀仏)を称えさせて頂く教え、です。
今日も 生かされて 南無阿弥陀仏



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