手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

蓮如上人の教化

 蓮如上人の教化方法として、まず、「御文章」と「名号本尊」の授与が挙げられる。
「御文章」は「お文」ともいわれ、蓮如上人ご自身が、親鸞聖人のみ教えを分かり易く、平易な文章で書かれたお手紙である。門徒の集会の際に読み上げられ、文字の読めない、難しい論議なども分からない人々にも大きな感銘を与えた。その内容においては、親鸞聖人のみ教え、つまり、真宗の信心のありさまを正確に伝えていこうという意思が伺われる。
 蓮如上人直筆の「南無阿弥陀仏」の名号を受けた人々は、これを本尊として日夜礼拝の対象とした。このことは、蓮如上人直結の門徒としての意識が深まり、教団組織がより強固になっていく原動力となった。
 こうした「御文章」と「名号本尊」の授与は、宗教思想の徹底、組織化を進展させ、本願寺教団の大きな役割を果たすこととなった。
 また、蓮如上人の教化で忘れてはならないのは、各地を転住されたことや二回にわたる関東聖蹟巡拝をなされたことである。これは、「南無阿弥陀仏のみ教え」を広範な領域における民衆にいきわたらすことになった。そういった一連の活動は、当時の民衆を、蓮如上人の教説(南無阿弥陀仏のみ教え)へ次々と転向させるきっかけになったことはいうまでもない。
 教団の統制についてであるが、特徴的なのは、直接的教団政策をとったことである。蓮如上人の子女を、主要な門徒地域に派遣在住させ看視にあたらせる「一門一家衆」の制を採り入れたことは注目すべきところであろう。このことは、本願寺教権を強化するための中央集権体制化の大きな背景となった。
真宗Ⅱテキスト 中央仏教学院通信教育部 参照】



より広く、より多くの人に「南無阿弥陀仏」を知らせしむ工夫、手段は勉強になります。
時を超えて、この私にも響いています。
蓮如上人の存在なくして、いまの私は存在しません。
蓮如上人の功績は計り知れませんね。
今日も、なまんだぶつ