手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

仏法を正しく、分かり易く伝えること

現代語訳によって、本来のニュアンスが変わってしまうことがあります。
例えば、蓮如上人御一代記聞書(五五)の「たしなむ心は他力」という現代語訳です。
「たしなむ」という現代語訳を「心がけて努める」とするのか「慎む」とするのか。
現代語版(本願寺)においては、「心がけて努める」と訳されています。
ある書籍では「慎む」を採用しています。
蓮如上人御一代記聞書(五五)のお示しにおいては、「心がけて努める」とした方が、スッキリします。
ちょっとした表現の違いで、メッセージがうまく伝わらないことがあります。
仏法を正しく、分かり易く伝えることは、本当に難しいことだと思います。