手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

仏さまの心情は 「親」

親という漢字は「木の上に立って見ている」という合字であります。
学校を今年卒業した子供が都会地に就職して、その別れる時の親の心情を表像した文字といわれます。
出ていく子供の側は余り親のことは思わなくても、親の側は子供の後姿を見送り、最後に見えなくなると、木の上に登ってみているという親の子に対する愛情を意味するものと思われます。このような親子の上では対応的な関係というより、逆対応的といわれます。
阿弥陀仏ということはそのはたらきの面からは摂取不捨といわれます。
それ故、『阿弥陀経和讃』によると、
「摂取してすてざれば阿弥陀となづけたてまつる」とあり、この摂取不捨の草稿本の左訓には「にぐるものをおわへとる」とあります。
背を向けている子に向かっている親のことをいうのです。このような仏さまの心情は「親」という表現のほかには表現しうるものはありません。
悪人正機ということP30 稲城選恵 和上(探究社)】


【手品師コメント】
阿弥陀さまは、まさしくわたしの親さまなんですね。ありがたいです。
南無阿弥陀仏