手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

マグマ噴出

智慧の念仏うることは
 法蔵願力のなせるなり
 信心の智慧なかりせば
 いかでか涅槃をさとらまし

真宗聖典503頁 or 註釈版聖典606頁)


というご和讃があります。「智慧の念仏」「信心の智慧」とありますが、面白い言葉ですね。念仏の智慧とは言わず、智慧の信心とも言われません。智慧の念仏。南無阿弥陀仏は、仏さまの悲しみの智慧の現れであるということです。信心の智慧というのは、その智慧のはたらきが、私の中で本当に躍動してきたことを言うんですね。マグマが噴出するようなものです。
【略】
 よく、仏法は毛穴からしみ込むと申します。聞法会でも、座談で右の耳から入ったものが左の耳から抜けてしまって、いつまでたってもだめな私ですという人がいます。このごろ私はこう言うんです。「右の耳から入って左の耳に抜けてよかったじゃない」。どうしてかって言うと、中を通ったから(笑)。右の耳でもはじき飛ばしている人だっているんですから。ちゃんと通ったのならよかったんです。
【略】
 今日お参りになった皆さんも、話の内容を覚えなくていいです。たとえ居眠りしてても、仏法は毛穴からしみ込むものですから。そうやってしみ込んだものは、阿弥陀さんによってあなたの中に貯金されます。それがタイミングを見て、名のり出るのです。こういうことが大事です。マグマの噴出です。
【何でアミダさんなの… 信仰するってどういうこと? 響流書房[Kindle版] 近田昭夫より】



「マグマが噴出するようなもの」ダイナミックな表現ですね。
誰しも、遅かれ早かれ、南無阿弥陀仏のおはたらきに気付かされるときが必ずやってきます。それは、阿弥陀さまのお育てに与っているからです。
遅かれ早かれ時間の問題ではありますが、いまに越したことはありません。
いつ聞くの? 今でしょ!
今日も南無阿弥陀仏



The Huffington Postより