手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

アンテナ

女の子
「でもな、おっちゃん。仏さん見えへんで……。どこに居てるんや?」
小林師
「テレビは電波を受けて映るということは知ってるか?」
女の子
「うん。知ってる。電波が来てるから、アンテナでつかまえて、テレビに映るんやろ」
小林師
「そうやな。電波が来てるから、テレビが映るんやな。では、電波は見えるか?みえへんやろ。見えへん電波がここへ来てるって、なんで言えるんや?」
「電波は見えへんけど、テレビが映るというのんは、電波がここへもちゃんと来てるという証拠やんか」
「そうやな。阿弥陀さんも一緒やで。阿弥陀さんは見えへんけど、いつでも私と一緒やねんで。さっき、一緒にお経を読んで、一緒に手を合わせて〝ナンマンダブツ〟って称えてくれたやろ。電波があるから、アンテナで受けて、テレビが映ると言うてくれたんと同じことやで」
女の子
「そしたら、私がアンテナか?」
小林師
「そうやな。阿弥陀さまがいつでも一緒に居てくださっているから、普段は忘れていても、気がついていなくても、一緒にお勤めをするというアンテナが働いて、この口に〝ナンマンダブツ〟と、〈南無阿弥陀佛〉の如来さまが出てくださるんやで」     略


 この手が合わさり、この口に「ナモアミダブツ」とこぼれ出てくださってある。ここにこそ、如来さまのはたらいてくださっている場がありましたと、味わわせていただきたいものです。
【お浄土への地図 小林 顕英 探究社 P117〜P119より】



「わたしは、アンテナ」わかりやすい表現ですね。


口から溢れる「南無阿弥陀仏」のお念仏。
阿弥陀さまの南無阿弥陀仏のおはたらきが働いている証拠です。
今日もなまんだぶ