手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

冷暖自知

饅頭を口に入れたら、甘いか甘くないかの説明は要りません、甘いということがすぐわかる。弥陀の心光が私を包んでくださるということは、ご信心を得ないことにはわからないが、得たら説明の必要はない。
「冷暖自知」という言葉がそうです。
今日は寒いか暖かいかというようなことは他人に言われなくとも自分の体でわかります。それと同じで、ご信心もやはり自分でわかるということしかない世界です。
それなら、自分でわかるにはどうしたらいいかというと、
蓮如上人が「ただ仏法は聴聞にきはまることなり」(『蓮如上人御一代聞書』第一九三条 『註釈版聖典』一二九二頁)と言われたように、仏さまの言葉を聞く以外にないわけです。
【信心の伝統 高僧和讃を読む 下 大峯 顯 本願寺出版社 P205より】