手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

白道とは (二河白道の喩え)

白道というのは清らかな信心をあらわすという意味と、もう一つは阿弥陀仏の本願力をあらわすという意味と二つの意味がこの白道という言葉に重ねられております。
これは、善導大師が白道とは『よく清浄の願往生心を生ずるに喩ふ』とこういうふうに仰っておりますから、それは、清らかな信心を白道と喩えたといわれているのでございます。
もう一つは『かの願力の道に乗じて』という言葉を仰っておりますので、阿弥陀さまの本願力を喩えたわけです。
実は、信心と本願力が二重に喩えられておるということは、それは、信心はそのまま如来の本願力であり、如来の本願力が私の上には信心となって実現しているということをあらわすわけですが、そういうことについては、また詳しく後に申していきたいと思います。
要するに、白道っていうのは一言でいえば南無阿弥陀仏でございます。この南無阿弥陀仏を私の方でいえば信心。如来さまの方でいえば本願力ということになるわけでございます。
二河白道のたとえ 梯 實圓 和上 CD(市原栄光堂)法話より】


※『よく清浄の願往生心を生ずるに喩ふ』浄土真宗聖典 七祖篇(註釈版)P468
※『かの願力の道に乗じて』浄土真宗聖典 七祖篇(註釈版)P469


【手品師コメント】
二河白道の喩えでいう「白道」の意味を明確にさせて頂きました。
二河白道の喩えをお示しくだされた善導大師ご本人が白道南無阿弥陀仏(信心)を喩えたものである」と仰られています。
白道は、阿弥陀仏に救われるまでの道程を喩えられたものではありません。