青いお空の底ふかく、
海の小石のそのように、
夜がくるまで沈んでる、
昼のお星は眼にみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
散ってすがれたたんぽぽの、
瓦のすきに、だァまって、
春のくるまでかくれてる、
つよいその根は眼にみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
【金子みすゞ大全集–生誕100年記念–(朗読CD)第五巻より】
南無阿弥陀仏のはたらきは、眼に見えません。
しかしながら、
「南無阿弥陀仏」という六文字となって
「南無阿弥陀仏」というお念仏となって
私にも分かるように、言葉となり音声となって響くのです。
眼に見えませんが、確かに「南無阿弥陀仏」は、はたらいているのです。