手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

ご信心の人

ご信心の人は、浅ましい悪人凡夫でありながら、どこか如来様と溶け合うのです。
こういうことはあんまり、最近のお説法では言われないようですけど、真宗史で妙好人といわれる人々はみな、日常体験の上でこの溶け合った世界を生きていたのです。
たとえば、浅原才市でも、讃岐の庄松でも如来様と親しい関係にあった人です。
如来様のお顔をよくよく見ていたら、私かあなたかどっちがどっちだか区別がつかなくなると、浅原才市は歌っています。


「あなた、顔見りやふしぎな、あなた。あなた顔見りや、あなた、わたしでわたしもあなた」


と言っています。


それから庄松は、お仏壇の扉をあけて阿弥陀様の顔を見て


「ばあ、ばあ」


と言った、と『庄松言行録』に出ています。
尊い如来様に対してもったいないことだと思うかもしれませんが、そうじゃなくて、とても親しくなつかしい関係のことを言っているのですね。
【悪人成仏『歎異抄第三条』百華苑 大峯 顕P42,P43より】


【手品師コメント】
一心同体 南無阿弥陀仏なのですね。
阿弥陀さまは、このいまもピッタリ寄り添っておられます。
誠に有難いことです。なむあみだぶつ。