手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

たしなむ心は他力なり

【原文】
実如上人、さいさい仰せられ候ふ。仏法のこと、わがこころにまかせずたしなめと御掟なり。こころにまかせては、さてなり。すなはち、こころにまかせずたしなむ心は他力なり
浄土真宗聖典(註釈版)P1250 蓮如上人御一代記聞書(五五)より】


【現代語訳】
実如上人がたびたび仰せになりました。「仏法のことは、自分の心にまかせておくのではなく、心がけて努めなければならない」と蓮如上人はお示しになった。愚かな自分の心にまかせていては駄目である。自分の心にまかせず心がけて努めるのは阿弥陀仏のはたらきによるのである」と。
蓮如上人御一代記聞書(現代語版)】本願寺 P43(五五)より】


たしなむ
①好んである事に心をうちこむ
②好んで親しむ
③常に心がける
④心をつけて見苦しくないようにする
⑤つつしむ。遠慮する。
※「たしなむ」にも、いろいろな意味があるようです。この蓮如上人のお示しを語る場合、
「③常に心がける」がしっくりくるように思います。


【手品師コメント】
自分の心にまかせず肝心・要なお言葉だと思います。阿弥陀さまのお救いにおいて、私のはからいは全く関係ないんですね。阿弥陀さまに、ただただおまかせなんですね。