手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

後からの後悔は誰もする

隠居様(吉兵衛さん)は皆(みんな)に、
「どうぞ後悔を先に立てて日を送っておくれやあ。後からの後悔は誰もするわや」
と言われた。

【信者吉兵衛  稲垣瑞劔 百華苑 P191より】



ここで、吉兵衛さんは、「後悔を先に立てて日を送ってください!」とアドバイスして下さっています。
言い換えますと、
「生死問題」、つまり、遅かれ早かれ死んでいかなければならない現実を直視して日々生きてください、ということです。
「後悔先に立たず」という諺がありますが、
とりわけ、生死問題におきましては、後からの後悔では、後悔のしようがありません。
このいま・ここで・わたしが、救われる教えが浄土真宗です。このいま、南無阿弥陀仏のおはたらきに気付かせて頂きたいものです。
すでに、南無阿弥陀仏のおはたらきはひとりひとりに届いています。
その南無阿弥陀仏のおはたらきに 気付かされるか否か、大きな問題です。
宝の山におりながら、その宝を手にしないことは「勿体ない」という言葉で済まされるものではありません。
この吉兵衛さんの言葉を肝に銘じたいものです。
今日も南無阿弥陀仏


妙好人 物種吉兵衛(ものだねきちべえ)
http://d.hatena.ne.jp/tarou310/20120424
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                後悔しているウルトラセブン(笑)