手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

真宗の信心

真宗の信心は、ながいこと聞いてできるものではない。
真宗のお聞かせは、なりたいとか、なろうとかする自分の計らいの気持ちをすっかり取ってもらうのである。
聞いてわが心をかためてゆくのではない。むしろ、かためようとする心が計らいであるから、その計らいをとられて、如来の呼び声を素直に聞かせられる身にさせてもらうのである。
私の心の中でお救いをつかもうとする気持ちを全部とってもらって、呼び声を素直においただきするのが救われた者のすがたである。
【真実の信心を獲る 加茂仰順和上隋聞記 平田聞思[編者] 探究社 P118、119 加茂仰順和上の法語より】