手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

当たり前(思い込み)

私の趣味は、マジックです。
マジックは、『当たり前』を逆手にとって不思議さをつくりだします。
例えば、トランプは、各マーク13枚(A〜K)で構成されていることは誰でも知っている『当たり前』のことです。


その点に着目した手品師は、予言マジックを披露します。


観客Aと観客Bの2名にそれぞれカードを1枚ずつ選んでもらい(フォースさせる)、その2枚の合計数字を予言すると告げます。
予言のカードはあらかじめ封筒に入れて観客Cに渡しておきます。


観客Aが選んだ(選ばされた)カードは、ダイヤのQ(12)そして観客Bが選んだ(選ばされた)カードは、ダイヤの3でした。
観客は、手品師はミスをしたと哀れに思うでしょう。
しかし、観客Cにあずけておいた封筒を開けると、そこにはダイヤ15のカードが入っているのです。
観客は、当然、驚きます!
マジックを演じる場合、観客の当たり前(思い込み)は、驚きや笑いのタネになります。


最後に、あの方は凄い人だから絶対に間違いはない!という強い思い込みを原動力として信仰している人がいます。
本当に、真実を説いているのか?!今一度、冷静に考えてみてはいかがでしょうか?
「間違った思い込み」ほど恐ろしいものはありません。後生のことだったら尚更です。
 

※当たり前:そうあるべきこと、当然(広辞苑より)
※フォース:手品師の意図するカードを強制的に選ばせる技法