手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

仏さまの教え

 「仏様の教え」というのは、人間の知識や経験で生まれてきたものじゃなくて、お悟りを開かれたお方が、真実を見抜かれた智慧によって教えてくださっている教えなんです。
 自分の都合でしか見ることの出来ない私に、自分の都合を捨てなさい。と言われても到底捨てきることは出来ませんので「阿弥陀様のはたらきによって仏様になりなさいよ」と、私のすがたを見抜いたうえで教えてくださったのです。
 ですから阿弥陀様は、私のところへいつでも「南無阿弥陀仏」とはたらいてくださっている仏様なのです。どんなことがあっても、決して私を見捨てられることがない。決して私を独りぼっちにされることのない阿弥陀様のはたらき、「南無阿弥陀仏」によって、仏様の世界に生まれさせていただき、私も仏様にならせていただく、こういった大切な阿弥陀様の教えを、私に教えてくださったお方が実はお釈迦様なのです。
【みほとけとともに第3巻 本願寺出版社 小林顕英(大阪府・法栄寺前住職 本願寺布教使)P68,P69より】

自分の計らいを超越しているものにおいては、どう思っても、どう考えても、どうジタバタしても、その殻を破ることはできません。
ここでもいわれていますように、
自分の都合でしか見ることの出来ない私に、自分の都合を捨てなさい。と言われても到底捨てきれるはずがありません。阿弥陀さまの南無阿弥陀仏のおはたらきに依るしかないのです。



釈迦とマーラ(影絵)
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