手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

無疑

自力の信心の否定が他力の信心であり、無疑といわれる。
無疑は不疑とは異なる。不疑は明日の天気の如く、未現前のものに対する場合である。
しかるに無疑は「往生のさだまりたる証拠」の現在完了を場とする。ここには自らの概念思辯のはたらく余地はない。
蓮師の歌に、
阿弥陀仏 たすけたまへのほかはみな、おもふもいふもまよひなりけり」
真宗全、拾遺部下 五〇九頁) とある如くである。
浄土真宗の再興 稲城選恵 探究社 P90より】