いつでしたか、プロ野球の近鉄バファローズが優勝した日のことです。
ちょうど近鉄沿線のお寺に布教に行きますと、お同行と一緒に小学生らしい男の子も大勢参詣しているのです。
たしか報恩講だったと思いますが、予定していた話を少しおいといて、私は子供さんたちに以下のように尋ねました。
豊島 師 「近鉄の優勝知っていますか?」
子供 「テレビでみた!」
豊島 師 「どこでゲームあったんか?」
子供 「西宮球場や!」
豊島 師 「優勝を電話で確かめましたか?」
子供 「生放送やから確かめる必要なんかないよ!念押すのおかしいわ〜そりゃあ優勝と決まるまでは心配したし、勝って欲しいなあ〜とえらい力も入ったけど、(優勝)決定と同時に、心配も入れてた力も、みんな吹っ飛んでしまったわ〜
野球の話で雑談のようでしたが、私はこれを「信心決定」と思い合わせて味わってみたいなあと思いました。
【蓮如上人の事蹟( 豊島学由 師 CD法話より抜粋 一部改編 )】
⇒ この野球の話は、「今の天気は晴れです」という表現に当てはまりますね。
今の天気は、晴れです。とはいいますが、今の天気は晴れだと信じます。とはいいません。
分かり切っていることを、わざわざ念を押す必要はないし、確かめること自体ナンセンスだということなんですね。
最後に、上から目線で誠に恐縮ですが、このCD法話はよかったです。
※近鉄バファローズ(現在、オリックス・バファローズ)