手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

2022-01-01から1年間の記事一覧

言葉に対する仏教の三つの態度

仏教においても「仏説」「仏語」「真語」「如実の言」などの言葉があるように、言葉は仏法の真理があらわれる場所として考えられている。しかし仏教の場合は、大きくいって言葉に対する三つの異なった態度が見られるようである。第一は、仏典の概念語を解読…

死もまた出発点

昔ヒットした歌で、石橋正次の『終着駅は始発駅』という曲があるんですが、このタイトル、なんとなく面白いですね。終着駅が始発駅なら、死もまた出発点かもしれない。 【うらやましい死に方 P217 五木寛之 文藝春秋より】 この一節を読んでいまして。 「死…

南無阿弥陀仏

『唯信鈔文意』では、「仏性すなわち法性なり、法性すなわち法身なり。法身はいろもなし、かたちもましまさず。しかれば、こころもおよばれず、ことばもたえたり」(『聖典』709-710)と言われている。存在の真実にして不変の本性はいろもかたちもなく、われ…