2011-11-27から1日間の記事一覧
「たすけたまへ」という語は浄土宗の鎮西派で使われていたが、それは仏に対する衆生の祈願、請願の意味、つまり自力的な信心の性格をもっていた。 しかるに蓮如上人において、この語の自力的使用法から他力的使用への空前の転向、コペルニクス的転向とでもい…
コペルニクス的転回(コペルニクスてきてんかい、独: Kopernikanische Wende)とは、哲学者のイマヌエル・カントが自らの哲学を評した言葉である。 コペルニクスとは、それまでの常識であった地球中心説に対して太陽中心説を唱えた天文学者である。 認識論に…
ながいあいだ仏道の敵とみなされてきた煩悩はもはや敵ではなくなった。 なぜなら、如来の本願はまさしく煩悩具足の凡夫を救うための本願であり、われわれは煩悩あるがゆえに救われるのだからである。如来の本願を信ずる者は、煩悩の火を迂回することなく、煩…