手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

有無同然

 遺産相続をめぐり、バトルを繰り広げている内容の報道をみていますと、私もそういう悩みをしてみたい、と思います(笑)。
 お釈迦様は、
「田あれば田に憂へ、宅あれば宅に憂ふ」(大無量寿経)という言葉を残されました。田んぼが無ければ田んぼが欲しいと願い、手にすれば手にしたで、田んぼの心配をしなければなりません。家が無ければ家が欲しいと思い、手に入れたら手に入れたで、火事や地震などの災害に気を使わなければならないですし、もっとよい家に住みたいという思いが出てくるなど、あっても無くても苦しまなければならない、という意味です。
 どれだけ時代が変わろうとも、人である限り、執着心は底なしです。何事も、ほどほどがよいのかもしれません。