手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

「こんなことでは」と心配している人

 自力心というのは、必ずしも自分のやったことを役だてようとする心だけではありません。如来の願力を信用しないことも、自力心というのであります。だから、「こんなことで往生は出来るだろうか」と心配するのは、自分の煩悩の力を強くみて、如来の本願力を軽くみるので、自力心だというのであります。
 「こんなことでは」と心配している方は、自分の煩悩が如来の願力よりも強いと、ウヌボレている天狗同行であります。
【桐溪順忍和上法話集 「私との対話」 同朋舎 P89より】



「こんなことでは」と心配している人は、「自分の力でなんとかなるさ」
と、まだまだ自信がある方のようですね。いわゆる善人さまであります。
「善人なをもて往生をとぐ、いはんや悪人をや(歎異抄第3条)」
のお言葉が浮かんできました。まことにありがたいことであります。
なまんだぶ なまんだぶ