手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

誰から聞こうと有難い

 真宗の説教者とその聞手との態度を見ていると二つの著しい事柄に出会う。
 一つは話手は誰でもよいということである。もとより話上手な人の力、また深い信心の人のはよけい有難いであろうが、話手の如何は少なくとも二次的なことに過ぎなくなる。有難い話なら、誰から聞こうと有難いのである。
 第二は念仏して聞くのである。有難い言葉はいつも南無阿弥陀仏の声で受け取るのである。そのお念仏の声に、教えが呼び掛けているのだともいえる。
【柳 宗悦 妙好人論集  岩波書店 P49より】



あの方の話なら聞いてみようか、あの人の話はどうも・・・と、説教する人をみて判断しがちです。
誰から発せられようと南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏です。
阿弥陀さまの声として受取りたいものですね。