手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

対 話

阿弥陀さまは世間の話をあれこれするのではありません。いつも「私はここにいるぞ」と言うだけです。これが阿弥陀さまから私の方に語りかけるただ一つの言葉です。「私はどこへも行かない。ここにいるぞ」――このただ一つの言葉こそが永遠に変わらない真実の言葉です。では、私の方はどういうことを阿弥陀さまに言うのでしょう。「私は心配でございます」「苦しい」「死にたくない」。いろんなことを言います。たいていは自分の愚痴ばかりです。私が阿弥陀さまに向かって言えるのはそんなことばかりです。しかし、どんなことを私が言っても、阿弥陀さまの方は「私にまかせよ」と言う。「私はどこにも行かない、お前を捨てることはない」。いわばこれが私と阿弥陀さまの対話なのです。
親鸞のダイナミズム 大峯 顕 P122,P123より】



阿弥陀さまの方から「私にまかせよ!」と仰せになっていますので、
わたしは、「ハイ!おまかせします!」と素直に応えさせて頂くだけです。
そこに、阿弥陀さまとわたしの対話が成立するのです。


ダイナミズム【dynamism】
1 そのものがもつ力強さ。迫力。「大画面と大音響の―」
2 機械や人間などの力強い動きを表現しようとする芸術上の主義。未来派によって主張された。
3 ⇒力本説(りきほんせつ)
哲学で、一切の存在の根源にあるものは力であって、それによって生成・運動・状態などが成立するとする立場。ライプニッツが代表的。力動説。ダイナミズム。
[ 大辞泉 提供: JapanKnowledge より]