手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

「仏教」を学ぶ心構え

 「仏教」を学ぶ場合、大切な心構えがあります。それは、私たちの目で見えたり、声で聞いたり、触ったりすることのできるこの世俗の世界を超えた「仏の世界」を学ぶという大前提を忘れないで欲しいということです。この世俗の世界を学ぶのであれば、それは道徳でしょう。仏教は道徳ではありません。私の窺い知ることのできない「仏の世界」を学ぶのです。道徳と同じレベルで学べば大きな誤りを犯します。
 地獄や極楽はまさに、そのことを私たちに教えてくれています。地獄や極楽を私たちの目に見える世界として考えれば、とんでもない誤りを犯すことになります。仏教を学ぶ基本は、仏典を学ぶことです。その仏典の内容を自分の勝手な憶測をもって取捨選択してよいわけがありません。それは明らかに誤りです。ですから私たちにとって、仏典を如何に受け止めるかが、「仏教とは何か」を問うことにもなるわけです。そこで、私は学生たちに、
 君たちが一回生や二回生で学んだ「仏教の思想」をもう一度思い起こして考え
 直しなさい。仏教の定義とは何だったんだね。
と問うたのです。
【生かされて生きる 浅田正博  探究社 P28、P29より】



自分の都合や思い込みで仏教を学ぶことは、誤った学びです。
ここでも言われていますように、『私の計らいを超越した「仏の世界」を学ぶ』という大前提をしっかり肝に銘じたいものです。
今日も なまんだぶ



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