そもそも私たちは、自分の決断で生まれたわけではなく、自分の決断で死ぬのでもない、生まれて死ぬという、人生のこの根本的な事態において、私たちの意志は全然関与していない。気がついたら、どういうわけだか、こういう事態にさらされていたわけです。
このことの不思議に思い至れば、人間が自分の人生について、自分の意志で決断してどうのこうのということが、いかに小賢(こざか)しいことであるかにも気づくでしょう。人間が自分の意志でできることなんか、たかが知れているのです。人生は自分の意志を超えているのです。
【わからないのは当たり前『死とは何か』 池田晶子の言葉 講談社 P17より】
私の人生で、一番の問題は、遅かれ早かれ「私は死んでいかなければならない」という厳粛な事実があることです。いわゆる、「私の生死問題」です。
ここでは、
「人生は自分の意志を超えているのです」と提示されています。
つまり、「私の生死問題」ではありますが、自己解決は不可能ということです。
さて、どうしましょうか?