私共の御法義は仏様の話であります。裏から言えば人間の話ではありません。だけども私共は人間同志の交際をし、自分も人間であるから、人間の話にしたくなってしまう。そして、人間の考えで解釈をしようとする。それではいけませんな。仏様の話だから、私共の頭には入りにくいわけです。だけども、仏様のお力で、私共は何時かこの御法義が楽しめる日が来るわけですよ。
そこで、仏様の話だから、なるべくね、仏様の側で御法義を語る方がよろしい。私どもの側で語らないわけではないけれども、私どもの側で語っておると間違うて来る。
【如来をきく 稲城選恵 深川倫雄 響流書房より】
私が、私が、と私に固執する気持ちを、ちょっと置いておきまして、阿弥陀さまはどういうスタンスなのか、と広い視点で考えてみるのもよいですね。なにか気付きがあるかもしれません。相手の立場に立って物事を考えたり思ったりすることは、日常生活においても、とても大事なことです。
おかげさまで 今日も 南無阿弥陀仏