祖父(じい)さも海へ、
父(とと)さも海へ、
兄(あに)さも梅へ、
みんなみんな海へ。
海のむかうは
よいところだよ、
みんな行ったきり
帰りやしない。
おいらも早く
大人になって、
やっぱり海へ
ゆくんだよ。
【金子みすゞ大全集–生誕100年記念–(朗読CD)第三巻より】
ここで、「海」は、「浄土」のことをいっているのではないでしょうか。だれもが、遅かれ早かれ、南無阿弥陀仏のはたらきに気付かされ、この世の縁が終えれば、お浄土へ生まれます。そして、すぐさま、この世に戻って、南無阿弥陀仏となって、はたらきます。つまり、南無阿弥陀仏となって帰って来るのでした。ありがたいことです~。