アインシュタインはね、英語で『コスミック・レリジョン』(CosmicReligion)という本を書いてます。その中で、宗教を「恐怖の宗教」「道徳の宗教」「宇宙の宗教」と三つに分けてます。この分け方もいいんですよ。これ(偽物の宗教)が「恐怖の宗教」と、(混ぜ物の宗教)が「道徳の宗教」、それで(本物の宗教)が「宇宙の宗教」と、こう見るとあてはまるんですね。それで、「宇宙の宗教」というと、これをアインシュタインは、東洋の大乗仏教しかあてはまるものはないと書いています。ちゃんと、こういうふうに分けたら、親鸞聖人もみな、ぴしゃっと合うんですよ。ですからね、科学者が見てもね、これ世界一の科学者と言っていいんですからね、アインシュタインは、今の宗教学者がみても、誰にも通ずる見方を御開山はされておられるんですよ。それから、その親鸞聖人の『教行信証』の内容を、よく消化された蓮如さんにも、やっぱり、ちゃんと、このようなすじが通ってますからね。それをね、一般の庶民に誰でも分かる言葉に、ちゃんと、くだいたんが、『御文章』ですからね。『御文章』を拝読すると、この三つのけじめが、ちゃんと立つんです。それで、宗教を見る眼を開くことになるわけです。そう言うのですね。
【如来をきく 稲城選恵 深川倫雄 響流書房より】
宗教といいましても、数えきれないほどの宗教が蔓延っています。そのような状況下で、「本物の宗教」に出遇うことは、縁としかいえないかもしれません。浄土真宗の教えは、私から祈る教えでない、というところは、抑えておきたいところです。
おかげさまで 今日も 南無阿弥陀仏