仏さまは私が納得しようがしまいが、「われにまかせよ。必ず救う」とはたらきかけられます。今の私ではだめで、いつか信心を得た私に成るのを待っておられる訳ではありません。「たった今、ここで、必ず救う」とはたらきかけておられるのです。その仏さまの仰せを頼りにしないで、『私の心』を頼りにしていることを自力というのです。
「たった今、ここで、ありのままの私が救われる」というのが浄土真宗の信心であり、それが阿弥陀さまのはたらきです。実は簡単なものです。「ありのまま救う」「おまかせします」とこれだけなのです。
【他力の信心 森田眞円 季刊せいてん126号 P5 本願寺出版より】
阿弥陀さまの救いは、あまりにも簡単だから返って疑ってしまうのでしょうか。(私が)南無阿弥陀仏のはたらきに気付かされるという点においては、私の計らいや私の自信といったものは意味がありません。「助かってみれば助かることもいらなかった」という先人の言葉が身に沁みます。阿弥陀さまに、おまかせあるのみです。
おかげさまで 今日も 南無阿弥陀仏